なぜ樹脂容器の色は厚みによって変わる?~理想の色を表現するためには~

なぜ樹脂容器の色は 厚みによって変わる?

化粧品の容器を手に取ったとき、同じ容器なのに底の部分が色が濃く、側面は淡く感じたことはありませんか?これは不具合ではなく、「樹脂の厚み」が関係しています。

今回は化粧品容器の見た目に大きく影響する、着色と樹脂の厚みの関係について解説します。

プラスチック容器の主な着色方法

化粧品容器は「透明」や「白」だけでなく、ブランドカラーに合わせた多彩な色を表現できます。

その中でプラスチック原料そのものに色を練りこむ方法を"練りこみ着色"と呼びます。練りこみ着色には使用する材料によって次のような種類があります。

  • ドライカラー
    顔料の粉末を原料に直接混ぜて使用する方法です。シンプルですが、色ムラが出やすい場合があります。
  • 全着ペレット
    樹脂と着色剤があらかじめ均一に混合されたペレットです。すでに色が調整された状態なので、成型時の色ブレを抑えやすく、安定した品質を保ちやすい特徴があります。
  • マスターバッチ
    着色剤を高濃度で含んだ樹脂ペレットです。ナチュラル原料と混ぜて使用し、配合比によって色の濃さを調整します。

プラスチックの着色方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴があります。どの方法を選ぶかによって、仕上がりの色味や透明感、コストも変わってきます。この着色された樹脂が容器になるときに、「厚みの違いによって色が変わって見える現象」 が起こります。

樹脂の厚みと光の関係

容器に使われるプラスチックには、色をつけるために前述のとおり着色剤が混ぜられています。このとき、厚みのある部分は光が通りにくいため、色が濃く見えます。逆に薄い部分は光が通りやすく、明るく透けたような色に感じられます。同じ色のセロハンを何枚も重ねたときに濃さが変わって見えるのと似ています。

厚みの異なるカラープレートでの色の見え方比較▲厚みの異なるカラープレートでの比較。樹脂が薄い部分は淡く、厚い部分は濃く見えています。

化粧品容器で起こりやすい例

化粧品容器で着色による濃淡の差が起こりやすい例

  • ボトルの底や肩の部分 → 厚みがあるため色が濃く見える
  • 側面やキャップ部分 → 薄いため淡く見える

「同じ容器なのに思ったより濃淡の差が出てしまった…」というのは、この厚みの違いが原因です。特に、肉厚が大きく異なるものはグラデーションのように見えるため注意が必要です。

肉厚樹脂容器の着色なしと着色ありの比較【ERD/JZ系キャップ】

▲キャップ上部が樹脂でのキラキラを表現するため肉厚になっています。下部にいくほど樹脂が薄くなっていきます。

理想の色を出すためには?

イメージ通りの色を表現するには、容器会社と相談しながら「厚みを考えた色設計」を行うことが大切です。実際の成形サンプルを見ながら微調整を重ねることで、イメージに近い仕上がりが実現できます。

カラープレートと成形ボトル

まとめ

樹脂容器の色は、厚みの違いで見え方が変わります。理想の色を実現するためには容器会社との密なやり取りが大切です。

石堂硝子のショールームでは、これまでの実績品の着色サンプルやカラープレートを手に取ってみることができます。

「どのような色にしよう?」「どんな見え方になるのだろう?」など、練りこみ着色に関するご相談もお気軽にお問合せください。

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