
化粧品の国際輸送の方法と気をつけたい注意点を解説
化粧品の国際輸送を検討する際は、適切な品質管理や各国の規制への対応が求められるため、取り扱いに十分に気をつけなければなりません。
そこで本記事では、化粧品の国際輸送方法と輸送時の注意点を解説します。
目次[非表示]
- 1.化粧品の国際輸送の方法とその特徴
- 1.1.航空輸送
- 1.2.海上輸送
- 1.3.クーリエ(国際宅配便)や国際郵便
- 2.化粧品を国際輸送する際のプロセス
- 3.化粧品の国際輸送で必要な書類
- 4.化粧品を国際輸送する際の注意点
- 5.まとめ
化粧品の国際輸送の方法とその特徴
化粧品の国際輸送の方法には、いくつかの種類があります。ここからは、それぞれの輸送方法と特徴を解説します。
航空輸送

航空輸送は、商品を発注してから納品されるまでのリードタイムが短いため、化粧品の品質を維持しやすい傾向にあります。そのため、高い品質を求められる化粧品の輸送に適しているといえます。
なお、24度以上のアルコールを含むものは危険物の扱いになる可能性があり、輸送に制限がかかるため注意が必要です。
海上輸送

海上輸送では、大量の化粧品を低コストで輸送することができます。一度に大量の化粧品を運べる分、単位あたりの輸送コストが低くなります。
その一方で、海上輸送は温度管理が難しいという側面があります。温度管理が求められる化粧品を運ぶ際には、遮光梱包や保冷コンテナなどを活用するといった工夫が求められます。
クーリエ(国際宅配便)や国際郵便

クーリエ(国際宅配便)や国際郵便は、小口の輸送に適しているため、特にEC事業者や個人利用者におすすめの輸送方法です。
これらはドアツードア配送が基本で、一つの運送業者に任せることとなるため、小口の輸送の場合、上記の輸送方法よりも迅速な配送が可能で、輸送コストを抑えられる可能性が高まります。
しかし、輸送量が多いと割高になる可能性があるため、その点は注意が必要です。
化粧品を国際輸送する際のプロセス
化粧品を国際輸送する際は、以下の手順で依頼主へ届けられます。今回は、航空便を利用した際の具体的な手順を解説します。
▼輸送した化粧品が依頼主へ届くまでの手順
- 製品の梱包・ラベル貼り
- 出荷書類の作成
- 手配と積み込み
- 通関手続き
- 到着後の検査と通関
- 最終目的地への配送
このように化粧品の国際輸送には、輸入・輸出かかわらず、いくつもの手順を踏まなければなりません。よりスムーズに輸送するためには、これらの手順を事前に把握して、計画を立てることが大切です。
化粧品の国際輸送で必要な書類

化粧品の国際輸送では、多くの書類を準備する必要があります。その書類は、以下の通りです。
▼化粧品を国際輸送する際に必要な書類
書類 | 備考 |
インボイス | 商品の内容や価格を記載する書類 |
パッキングリスト | 梱包方法や実数量、寸法、重量を記載する書類 |
成分分析表(INCIリスト) | 輸入する国の規制に適していることを証明する書類 |
MSDS(安全データシート) | アルコールやエアゾール製品といった、危険物に該当する成分が含まれている化粧品を輸送する際に必要な書類 |
各国で準備する書類は異なるため、必要な書類を事前に確認することが求められます。
化粧品を国際輸送する際の注意点
化粧品を国際輸送する際は、これから解説する2つの注意点に気をつける必要があります。
適切な品質管理
化粧品は温度や湿度の変化に弱い製品が多いため、輸送中は適切な温度管理が必要です。特に高い品質管理が求められる製品に関しては、保管に必要な保冷剤の準備や梱包を行っておくと安心です。また、航空輸送の場合は気圧変化にも注意が必要です。
飛行機の貨物室は減圧状態(標高約2,500m相当)になるため、事前に気圧試験(減圧試験)を実施しておくことをおすすめします。事前に輸送に関する倉庫や航空会社、現地の国に化粧品の取り扱いについて連絡することも求められます。
各国の規制への対応
化粧品への規制は各国で異なるため、輸送する際はそれに対応する必要があります。
また、輸出する国によっては化粧品の成分表示や効能などを、その国の言語で記載することが求められる可能性もあります。そのため、輸送を想定している国の規制を事前に確認し、適切な対応を取ることが大切です。
まとめ
この記事では、化粧品の国際輸送について以下を解説しました。
- 化粧品の国際輸送方法とその特徴
- 化粧品を国際輸送する際のプロセス
- 化粧品の国際輸送で必要な書類
- 化粧品を国際輸送する際の注意点
化粧品の国際輸送の方法には、航空輸送や海上輸送、クーリエ、国際郵便の4種類があります。
それぞれに化粧品の品質の維持やスピード、コスト、輸送能力に違いがあるためこれらを踏まえながら、自社の化粧品はどの輸送方法が適しているのかを見極めることが大切です。また、輸送する国によって設けられている規制も異なるため、事前の確認をおすすめします。
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