エシカルコスメの魅力とは

近年、環境に配慮した化粧品として“エシカルコスメ”が注目を集めています。環境に優しく、かつ高品質な製品づくりが重要視される社会で、化粧品にはどのような視点や工夫が求められるのでしょうか。

本記事では、エシカルコスメとはどのようなものなのか、エシカルコスメの魅力や特徴などを解説します。

エシカルコスメとは、“倫理的な”という意味の“Ethical（エシカル）”と、“Cosmetics（コスメ）”を組み合わせた造語です。明確な定義はないものの、一般的に、“製品の製造や使用の過程で、環境や社会に与える負担を最小限に抑えることを目的とした化粧品”を指します。

具体的な取り組みの例として、以下をご覧ください。

▼エシカルコスメの主な取り組み例

• 動物実験を行っていない
• 植物由来の成分やオーガニック原料を使っている
• 環境に配慮した容器や包装資材を採用している
• 有機栽培や伝統的な農法を取り入れ、生産地の環境保護や地域活性化に貢献している
• 売上の一部を社会貢献活動や寄付に充てている
• 人権を尊重した製造工程を行っている

このようにエシカルコスメは、日々の美容習慣のなかで“自分にも地球にも優しい選択”を実現できるアイテムとして、多くの人々から注目されています。

ここからは、エシカルコスメの魅力をお伝えします。

エシカルコスメは、肌への負担が大きい成分を控えめにし、植物由来やオーガニック原料を使用している製品が多いのが特徴です。そのため、肌荒れを起こしにくく、肌トラブルを抱える方にも使いやすい化粧品といえます。

環境への負荷を最小限に抑えられる点も、エシカルコスメの魅力の一つです。

エシカルコスメの容器には、本来であれば廃棄されるはずの副産物や、リサイクル可能な原料が使われることが多いです。これにより廃棄物の削減や資源の節約が実現し、持続可能な社会に貢献することができます。

さらに、内容物に生分解性の高い成分を含めると、使用後に排水として流れても水質汚染を防ぐ効果が期待できます。

エシカルコスメは、伝統的な農法や作業法を取り入れた原料を使い、生産者に適正な報酬を支払うことで、地域の文化や経済を支えています。そのため、化粧品の製造、また購入そのものが社会貢献の一環となります。

また、企業によっては売り上げの一部を寄付し、教育支援や環境保護活動などに役立てるケースもあります。

肌や環境に優しい化粧品は、エシカルコスメ以外にもいくつか存在します。

以下では、エシカルコスメと混同されがちな、ヴィーガンコスメ・オーガニックコスメ・ナチュラルコスメの概要を、一つずつ紹介します。

ヴィーガンコスメは、動物由来の成分を一切使用せず、かつ動物実験も行っていない化粧品です。卵・乳製品・はちみつなどを含まない“完全菜食主義（ヴィーガン）”の考え方に基づいて製造されています。

動物由来成分の代わりに、植物由来の成分が使われます。

ヴィーガンコスメについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もぜひご覧ください。

農薬や化学肥料を使わずに、有機栽培された植物を使用した化粧品のことをオーガニックコスメとよびます。自然の力を生かした原料を使っているため、素材特有の香りや使用感が特徴です。

海外におけるオーガニック認証基準はいくつかありますが、日本ではオーガニックコスメに関する明確な基準や定義がなく、どの製品がオーガニックコスメなのかは、ブランドやメーカーによって異なります。

以下の記事では、オーガニックコスメの認証機関や認証基準について、より詳しく解説しています。

ナチュラルコスメは、主に植物由来の天然成分を使用して製造された化粧品です。防腐剤や石油由来の化学合成成分、人工香料を極力使わずに製造されているため、エシカルコスメと同様、肌トラブルを抱える人でも使いやすいのが特徴です。

今回は、エシカルコスメについて解説しました。

• エシカルコスメとは

• エシカルコスメの3つの魅力

• エシカルコスメと並んで表現される3つの化粧品

エシカルコスメは、肌への思いやりと、環境や社会への配慮が両立された化粧品です。

エシカルコスメを購入するユーザーは、自分の肌との相性やパッケージ・容器に使用されている素材に着目して製品を選んでいます。また、環境に配慮された内容物には、環境に配慮された容器やパッケージを使用したいですよね。

石堂硝子では、バイオマスやグリーンナノといったエコ素材を使用した容器を提供しております。自社の製品に合った化粧品容器をお探しの際は、ぜひお問い合わせください。