
化粧品容器会社が考える、旅先でも使いやすい容器のポイント
旅行や出張が以前よりしやすくなったことで、トラベルサイズやミニサイズの化粧品への注目が高まっています。
店頭でも本製品のほかに1回分のパウチやトラベルセットが並ぶこともあり、旅行や出張以外の目的以外にも本製品を買う前に試したり、使っている化粧品との比較用として購入されることも多いでしょう。
この記事では、旅先で使いやすい化粧品容器のポイントや、市場背景・代表的な容器タイプなどを解説します。
目次[非表示]
- 1.トラベルコスメ市場の特徴と拡大背景
- 2.旅行用化粧品容器にあると嬉しい3つのポイント
- 2.1.①軽量
- 2.2.②密閉性が高い
- 2.3.③携帯性と使用感のバランス
- 3.トラベルセットに多く採用される容器タイプと構造的特徴
- 4.機内・旅行時に気をつけたい容量・仕様の基礎知識
- 5.旅行シーンに対応する容器設計の考え方
- 5.1.使用環境による設計上の違い
- 5.2.容器素材と構造の組み合わせ
- 5.2.1.軽さを意識したい場合
- 5.2.2.デザイン性・ブランド感を重視する場合
- 5.2.3.内容物の粘度
- 5.3.その他:収納・持ち運びを考慮する
- 6.まとめ
トラベルコスメ市場の特徴と拡大背景

まずは、トラベル向け化粧品が増えている背景を整理します。
旅先に限らず、ジムや職場など、日常の中で“少量だけ持っていきたい”場面が増えていることも大きな理由です。
小容量・携帯性へのニーズ拡大
短期旅行・出張・ジム利用など、使用シーンの幅が広がり、小容量アイテムへのニーズが高まっています。必要な分だけ持ち歩けることや、荷物の軽さが求められている点が特徴です。
株式会社Sheerが運営する美容レビューメディア「美容マニア」が、美容に関心のある124名を対象に実施したアンケート「旅行や帰省のスキンケアにトラベルセット(トライアルセット)は買いますか?」(※)では、全体の約4割が「サンプルでもらったものを持っていく」と回答し、約2割が「トラベルセット(トライアルセット)を買う」と回答しました。
トラベルセットを“購入する”人だけでなく、サンプルなどの小容量アイテムを活用する層が多い点が特徴的です。この調査結果から、旅行・帰省・ジム利用などのシーンで、持ち運びやすい小容量化粧品を求めるニーズがあることがわかります。
また、「荷物を軽くしたい」「旅行中も普段と同じケアを続けたい」といった声も寄せられており、携帯性と使いやすさを両立した容器を求める傾向もうかがえます。
※出典:株式会社Sheer『美容マニア』
ブランドにとってのトラベルセットの意義
トラベルセットは、ブランドを知ってもらう入口として効果を発揮します。
統一感のあるパッケージが世界観を伝えやすく、試しやすいサイズ感も好まれています。
旅行用化粧品容器にあると嬉しい3つのポイント

旅先では使用環境が日常とは異なり、特に「軽さ」「漏れにくさ」「使いやすさ」が気になるものです。この章では、旅行中に快適に使える容器のポイントを紹介します。
①軽量
荷物をできるだけ軽くしたい旅行では、容器自体の軽さが使いやすさに直結します。PP・PE樹脂のような軽量素材は、持ち運びやすさの点でよく選ばれています。
②密閉性が高い
移動中の“液漏れ”は旅行の困りごととしてよく挙げられます。
中栓付きやスクリューキャップなど、気密性の高い構造が採用されることで、液漏れのリスクを抑えられます。
③携帯性と使用感のバランス
旅先では「持ち運びしやすさ」に加えて「使いやすさ」も重要です。手が汚れにくい小さなスパチュラを付けたジャー容器や、少量ずつ出しやすいノズル・細口のチューブなど工夫が施された容器は旅先での使い勝手が向上します。
トラベルセットに多く採用される容器タイプと構造的特徴
旅行用の化粧品には特性に合わせた容器が選ばれています。ここでは代表的な容器タイプを比較しながら、その特徴を紹介します。
チューブ容器
クリームやジェルに向いている容器で、押し出して使える扱いやすさが特徴です。
容器自体が軽いので持ち運びに便利です。
ミニボトル容器
化粧水や乳液など液体に使われるタイプです。キャップ構造や素材によって密閉性を高めることができます。
ジャー容器
バームやクリームなど固めのテクスチャーに向いており、広い開口部で取り出しやすい形状です。持ち運び時は、しっかり密閉できるかどうかがポイントになります。
機内・旅行時に気をつけたい容量・仕様の基礎知識

旅行、とくに飛行機での移動を前提にする場合は、国際線の液体持ち込みルールを踏まえて容器容量を選ぶ必要があります。
液体持ち込み制限の基本(100mlルール)
2025年時点の国際線における一般的なルールでは、液体物は100ml以下の容器に入れ、1リットル以内のジッパー付きの透明バッグにまとめることが求められています。
これらはICAO(国際民間航空機関)および各国の航空保安規制を基準に運用されています。
※詳細は搭乗予定の航空会社や空港の案内をご確認ください
出典:国土交通省『量的制限の対象となる液体物のリスト』
移動中に起きやすいトラブル例
移動中は温度や気圧が変化しやすく、以下のようなトラブルが起こる場合があります。
容器の膨張
気圧差による液漏れ
キャップの緩み
これらを踏まえ、密閉性の高いスクリューキャップが付く容器や柔軟性のある素材の容器が採用されることが多くあります。
旅行シーンに対応する容器設計の考え方
旅行向け容器を考える際には、「どこで・どのように」使われるかによって、求められる性能が変わります。この章では設計の考え方を紹介します。
使用環境による設計上の違い
機内:気圧変化に配慮した密閉構造
リゾート:紫外線や高温多湿に耐えやすい素材
ジム・日常携帯:片手で開けやすいワンタッチ構造
使用される状況に合わせて、必要な性能が変化します。
容器素材と構造の組み合わせ
軽さを意識したい場合
旅行用の小容量容器では、ガラスよりも扱いやすい樹脂素材が多く採用されます。
とくにPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)は、一般的な樹脂容器として広く用いられる素材で、ガラスと比べて重量を抑えられる点がメリットです。
薄肉で成型しやすい性質もあり、
持ち運びやすさを確保したい
数日分だけコンパクトに持ち歩きたい
といったシーンに適した容器設計が可能になります。
また、落下時の割れにくさも、旅行用に選ばれやすい理由のひとつです。
デザイン性・ブランド感を重視する場合
旅行用でも「見た目のよさ」を重視するブランドは多く、PET(ポリエチレンテレフタレート)やガラスに見える透明樹脂が選ばれやすい傾向にあります。
PETは透明度・光沢感に優れ、表面が滑らかで加飾の仕上がりがより美しく出る素材です。メタリック塗装やホットスタンプなどの高級感を演出する加工とも相性が良く、デザインの幅が広げやすいです。
高級感を保ちながら軽量性も確保できるため、“持ち歩けるミニサイズのラグジュアリー容器”のような位置づけにも適しています。
内容物の粘度
内容物の性質(粘度・流動性)によって、最適な構造は大きく異なります。
細口ボトル:化粧水などサラサラの液体向け
チューブ容器:クリームやジェルなど粘度が高いもの向け
ポンプ式:乳液・美容液・ジェルなど、一定量を取り出したい場合に適する
旅行用は容量が小さいため、ワンプッシュの量や吐出の安定性など、「少量でも使いやすい構造」が重視されます。
その他:収納・持ち運びを考慮する
トラベルセットでは、複数アイテムをまとめて使用するケースが多く、下記のような観点で設計されることがあります。
同じサイズ感のボトル
ポーチに収納しやすい形状
倒れにくい設計
トラベルセットでは「限られたスペースでいかにストレスなく扱えるか」が重要なポイントになります。たとえば、四角形に近い形状は無駄な隙間をつくらず、ポーチ内で転がりにくいため、整理しやすく持ち運びに適しています。
また、キャップの紛失を防ぐヒンジタイプ、キャップと中栓を組み合わせた漏れにくい構造など、携帯性と実用性を高める細かな工夫が加えられることもあります。
まとめ
この記事では、旅先で使いやすい化粧品容器について以下を解説しました。
トラベルコスメ市場の特徴と拡大背景
旅行用化粧品容器にあると嬉しい3つのポイント
トラベルセットに多く採用される容器タイプと構造的特徴
機内・旅行時に気をつけたい容量・仕様の基礎知識
旅行シーンに対応する容器設計の考え方
旅行向けの容器は、小容量であることに加えて、「旅のストレスを減らす工夫」が品質につながります。ブランドにとってもユーザーとの接点を広げる機会になるため、用途に合った仕様を検討することが大切です。
石堂硝子では、使用環境やブランドコンセプトに合わせた容器の提案が可能です。
旅先でも安心して使える容器を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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