
ガラスは何でできている? 化粧品容器に使われるガラスの原料の豆知識
ガラスは 化粧品容器の中では、特にスキンケアのボトルやスポイト管などで幅広く使用されています。ガラス特有の手触りや高級感以外に、性質として外部からの条件変化に強いことから、今も選ばれ続けている素材です。
本記事では、ガラスの原料、着色方法、化粧品容器に使われるガラスの種類や特徴などの豆知識をご紹介します。
ガラスの原料
一般的なガラスは、3 つ( 珪砂・ソーダ灰・石灰)を主な原料として作られていますが、石堂硝子の化粧品容器用ガラス製品の原料は下の4 つの原料が使用されています。

▼ ガラス原料の詳細
珪砂(けいしゃ) | 二酸化ケイ素を多く含む砂のことで、ガラスの主成分。透明性と強度を決める中心的な材料。 |
ソーダ灰 | 融点を下げ、ガラスを溶かしやすくする役割がある。 |
石灰石 | 炭酸カルシウムを含む鉱石。水に溶けにくくし、ガラスの耐久性を高める。グラインドラインを引くときや花の肥料等にも使用されている。 |
カレット | 破砕した“ガラスのリサイクル原料”。ガラスの製造時に混ぜると溶融温度を下げられ、省エネルギー・CO₂削減に大きく貢献。化粧品容器でも環境配慮の観点から使用比率が注目されている。 |
ガラスの着色

茶色や青色など、着色されたガラスを見たことがあると思いますが、ガラスはどのように色をつけているのでしょうか。
実は、ガラスの着色は、原料に金属系の着色剤を添加して色を出しています。(主としてソーダ石灰ガラスの場合)色によって使われる金属化合物が異なり、その違いによって様々な色を表現することができます。
それでは、ガラスの着色で使われる色の種類と配合についてまとめます。
ガラスの色 | 配合する着色剤 |
緑 | クロム、鉄、銅 |
青 | コバルト、銅 |
茶(アンバー) | 鉄+ 硫黄 |
黄 | 銀、ニッケル、クロム、カドミウム |
紫 | マンガン+ 銅、コバルト |
上記は原料に着色剤を混ぜて成型する着色瓶ですが、すでに成型された透明・フロスト瓶に希望の色でカラー塗装・グラデーション塗装などお好きなイメージにデザインすることが可能です。
化粧品容器に使われるガラスの種類

基本的にガラス自体、成分や品質に影響を与えにくい性質をもっています。そのため、
- 内容成分が容器と反応しにくい
- 香り・色・成分が変質しにくい
- 成分の吸着や溶出しにくい
など処方を安定して保ちやすい素材です。
そのガラスには種類がいくつかあり、化粧品容器では主に「ソーダ石灰ガラス(一般的なガラス) 」と「ホウケイ酸ガラス(耐熱・耐薬品性が高いガラス)」の2 種類のガラスが使われています。次で、その2 つの特徴を詳しく見ていきましょう。
1. ソーダ石灰ガラスとは?
ソーダ石灰ガラスは、最も一般的に使用されているガラスで、身の回りにある多くの製品に使われています。主原料は珪砂(けいしゃ)・ソーダ灰・石灰で、成型しやすく大量生産に向いているのが特徴です。
化粧品分野では、化粧水などのスキンケア用ボトルとして、またクリーム・バーム用のガラスジャーに広く採用されています。透明ガラスだけでなく、フロスト加工や着色ガラスにも対応しやすく、デザイン表現の自由度が高い点もメリットです。
化粧品以外では、
- 食品用のジャム瓶・調味料瓶
- 飲料用の酒瓶・清涼飲料瓶
- 医薬品のシロップ瓶や外用薬容器
など、内容物の保護とコストバランスが求められる分野で幅広く使われています。日常的に目にするガラス製品の多くが、このソーダ石灰ガラスです。
2. ホウケイ酸ガラスとは?
ホウケイ酸ガラスは、原料に酸化ホウ素を加えたガラスで、耐熱性・耐薬品性・耐久性に特に優れているのが特徴です。
化粧品分野では、美容液のスポイト管、アンプル容器など、内容物の品質を重視した製品に使われることがあります。透明度が高く、クリーンで上質な印象を与えられる点も評価されています。
化粧品以外では、
- 理化学実験用のビーカー・フラスコ
- 耐熱ガラス製の調理器具(耐熱容器、計量カップなど)
- 医療分野での注射用バイアルや検査用容器
高い安全性や耐久性が求められる用途で使用されています。その分、製造コストは高くなりやすく、用途を限定して採用されるケースが一般的です。
項目 | ソーダ石灰ガラス | ホウケイ酸ガラス |
主原料 | 最も一般的でコストが安い | 珪砂・珪砂・ソーダ灰・石灰石・ホウ酸 |
特徴 | 最も一般的。耐熱・耐薬品性に優れる | 耐熱・耐薬品性に特に優れる |
膨張率※ | やや大きい | 非常に小さく熱衝撃に強い |
化粧品 | ボトル・ジャー・着色ガラスなど幅広い | 精油瓶、スポイト管、理化学用途 |
カラー | 透明・茶(アンバー)・青・緑など 多い | 基本は透明(薄茶・淡色は可能) |
※膨張率…温度が変わったときに、材料がどれくらい伸びたり縮んだりするかを示す数値。数値が小さいほうが、急な温度変化に強い
ガラス容器で化粧品開発をしたい方に

ガラス容器には、様々な容量や形状のバリエーションがあり、用途によってもおすすめの容器が変わってきますので、最初にイメージや商材などをヒアリングし、ご要望に沿った容器をご提案致します。
いくつか事前にあると良い情報を下記にまとめましたので参考にしてみてください。
- どのような商材なのか?(美容液用、化粧水用など)
- 容量はどのくらいか?(30ml、120ml など)
- 形状の希望は?(丸型で細長いイメージ、遮光瓶でシンプルなものなど)
- 生産ロットは?(1000 個、3000 個など)
- 希望納期は?
- 付属品の要望は?(スクリューキャップ、ポンプなど)
まとめ
普段何気なく触れているガラスの原料について、初めて知ったという方もいるかもしれません。ガラスの着色やその着色方法、化粧品容器に使われるガラスの種類や特徴も豆知識としてご紹介しました。
ガラスは見た目の美しさだけでなく、外部からの条件変化に強く、耐薬性や耐久性など、化粧品容器としての機能的なメリットを多く持っています。
石堂硝子では、ガラスの化粧品容器を数多く揃えております。 サンプルは1点からでもお手元にお届けしますので、お気軽に下記サンプル請求フォームよりお問い合わせください。
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