
化粧品のネーミングの重要性や名前の決め方を紹介
自社で開発した化粧品を販売するときの、重要なポイントの一つが“ネーミング(=商品名)”です。商品のコンセプトやインパクト、開発者の想いなどを短い言葉のなかに落とし込む必要があるため、もっとも頭を悩ませる部分ともいえます。
本記事では、化粧品のネーミングの重要性や、有効的な名づけ方を紹介します。
化粧品におけるネーミングの重要性
商品名は、数多くの商品のなかで他社との差別化を図り、かつエンドユーザーの購買意欲を高めるものである必要があります。そして、こうした効果を生み出す商品名にできるかどうかを左右するネーミングは、非常に重要です。自社で開発した化粧品のコンセプトをうまく伝えながら、それと同時にインパクトのあるネーミングができれば、手に取ってもらえる可能性が高まります。
またネーミングは、Googleの検索画面で上位に表示されるように対策する、“SEO”においても重要な役割を担います。
例えば、Web上での入力のしやすさを考慮した商品名であれば、ユーザーが検索する際のハードルを下げることが可能です。くわえて、SEO上でのライバルがいない商品名をつければ、広告運用に注力しなくても検索面のトップに商品が掲載されるため、コストを低減させる効果も期待できます。
化粧品のネーミング方法
化粧品のネーミングの重要性に対する理解を深めたところで、ここからは、ネーミングの際に有効な方法を3つ紹介します。
①複数の言葉を連結させる
商品名を決めるときにたびたび使われるのが、複数の言葉を組み合わせる方法です。
一般的には商品の特性や強みといったキーワードの、頭文字を連結させたり、一部を省略して結びつけたりします。明白な表現で、語呂が良い組み合わせにするのが、印象に残る商品名を生み出すコツです。
②他言語に置き換える
英語をはじめとする、他言語への置き換えも有効なネーミングの方法です。他言語を使用することで、スタイリッシュで高級感のある印象をユーザーに与えられます。
ただしスペルが複雑過ぎると、読めなかったり、検索の際に入力が億劫になったりするため、なるべくシンプルなネーミングをおすすめします。正しい発音に留意しつつ、商品名の意味やイメージが伝わるように置き換えてみてください。
③商品名を擬人化する
ネーミングの方法として、商品名を人物名のように擬人化する手もあります。
特に、“〇〇くん・〇〇ちゃん・〇〇さん”のようなネーミングは、愛着が湧き、幅広いファン層の獲得に効果的です。またキャッチーなメロディーと商品名を組み合わせて、テレビやラジオなどで広告を流せば、より覚えてもらいやすくなります。
化粧品のネーミングの注意点
化粧品名を考えるうえでは、前項で紹介した方法を活用して、ネーミングが担う役割を十分に発揮できるように作成することが大切です。
ですが、好きな表現を自由に使えるわけではなく、以下で説明する注意点も考慮する必要があります。
①他社の商標権を侵害していないか
ネーミングの際には、まず“他社の商標権を侵害していないか”という点を必ずご確認ください。世の中には非常に多くの商品があり、意図せずとも似たような名前になる可能性が十分にあります。
②販売名のつけ方に関する規則に準拠できているか
販売名をつける際は『薬機法』や『公正競争規約』など、さまざまな規制を遵守しなければなりません。
そして、これらの規制は都道府県によっても微妙な解釈の違いがあるため、事前の確認が必須です。販売名が決定したら、各都道府県の薬務課へ“化粧品製造販売届”を提出することが義務づけられています。
なお、販売名とは、商品の裏面に記載される行政に提出する際の名称のことで、商品名とは異なる場合があります。
③販売名に用いることができないフレーズに該当していないか
販売名には、使用してはならないフレーズが存在します。以下に、その一部をまとめました。
▼販売名に使用できないフレーズの一例
- 既存の化粧品や医薬品、医薬部外品と同じ名称
- 誇大や虚偽、また誤解を生じさせる名称
- 配合されている成分のうちの、特定の成分の名称
- 他社が保有している商標と同一の名称
- ローマ字のみの名称
- 記号や数字、アルファベットが過半数を占めている名称
- 剤型と異なる名称
- 化粧品の表示に関する公正競争規約に反する名称
- 医薬品や医薬部外品と紛らわしい名称
上記のうち、特に気をつけたいのは、“誇大や虚偽、また誤解を生じさせる名称”と、“医薬品や医薬部外品と紛らわしい名称”の2つです。
化粧品のネーミングで表現できる効果は、あくまでも緩和に限ります。医薬品や医薬部外品と同等の効果があるというような、誤解を招く表現は避ける必要があります。
新たなアイディアを生み出す方法
前項で確認したように、ネーミングには注意しなければならないポイントがあり、それを踏まえたうえで優れた商品名を考えるのは難しいものです。そのようななか、良い案がなかなか出ずに行き詰まってしまったら、以下の方法をお試しください。
▼新たなアイディアを生み出す方法
方法 |
内容 |
ブレインストーミング |
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マンダラート |
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造語 |
|
ネーミングの際に陥りがちなのが、インパクトを与えようと熟考した結果、第三者に意図が伝わらないという事態です。そういった事態にならないように、多くのユーザーの購買意欲を掻き立てるというネーミングの目的を、見失わないことが大切です。
まとめ
この記事では、化粧品のネーミングの重要性や名前の決め方について紹介しました。
- 化粧品におけるネーミングの重要性
- 化粧品のネーミング方法
- 化粧品のネーミングの注意点
- 新たなアイディアを生み出す方法
商品名は、他社製品との差別化を図り、かつエンドユーザーの購買意欲を高める必要があります。理想的な商品名をつけるためには、複数の言葉を連結させたり、他言語へ置き換えたりするのが効果的です。
なお、ネーミングの際には、他社が保有する商標権を侵害しないようにするほか、都道府県で定められた規則を遵守しなければなりません。
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