化粧品のパッケージや容器のデザインに求められるものを作成時のポイントとともに紹介
化粧品のパッケージや容器のデザインは、販促において重要です。そのため、「パッケージに必要な要素は何か」「商品の魅力を伝えるにはどうすればよいのか」とお考えの化粧品メーカーの担当者さまもいるのではないでしょうか。
本記事では、化粧品のパッケージや容器のデザインに求められるものは何かという疑問にお答えしたうえで、作成時のポイントを紹介します。
化粧品のパッケージに求められるもの
化粧品のパッケージや容器のデザインは、商品の印象を決定づける“顔”のような役割を果たします。内容物の効果・効能と同様に力を入れなければ、消費者に商品を手に取ってもらうチャンスが減りかねません。
また、化粧品や医薬品の安全性を確保するために定められている『薬機法』によって、化粧品のパッケージや広告に掲載できる表現には制限が設けられています。そのため、薬機法も考慮したうえで、パッケージや容器のデザインを決めなければなりません。
つまり、薬機法で認められた表現を守りつつ、化粧品の第一印象を決めるパッケージやデザインをつくることが欠かせないということです。
以下の記事では、薬機法の概要を、化粧品に記載可能な効果の範囲とともに紹介しています。
化粧品のパッケージや容器のデザインを決める際の手順
化粧品のパッケージに求められるものを理解できたら、具体的な手順も押さえておきたいところです。以下に、化粧品のパッケージや容器のデザインを決める際の基本的な流れをまとめました。
▼化粧品のパッケージや容器のデザインを決める際の手順
- 化粧品のターゲットを決める
- パッケージや容器のデザインのトレンドを把握する
- パッケージと容器の形状を決定する
- パッケージと容器の素材を決定する
化粧品を届けたいターゲットを明確にすることは、最適なパッケージやデザインの作成に不可欠です。また、化粧品業界では、パッケージや容器のデザインも含めたトレンドの移り変わりが激しく、事前調査が成功の鍵を握ります。
パッケージと容器の形状を決定する際は、トレンドを踏まえたうえで、ターゲットの目線に立つことが大切です。具体的には、思わず手に取ってみたくなるかどうか、陳列時に目立つかどうかなどを考えます。
最後に素材を決定する段階では、パッケージは紙やプラスチック、容器はガラスやプラスチックなど、内容物との相性も考慮しながら選ぶ必要があります。
化粧品のパッケージや容器のデザインを決定するうえで重要なポイント
ここからは、化粧品のパッケージや容器のデザインを決めるにあたって押さえておきたい、2つのポイントを紹介していきます。商品の魅力を最大限引き出せるよう、参考になさってください。
①化粧品のコンセプトに合ったデザインを決める
コンセプトに合ったデザインに仕上げることは、化粧品のパッケージや容器のデザインを決定する際にまず確認したいポイントです。
そうすることによって、魅力を押し出せるパッケージやデザインを叶えた商品をつくることができるからです。また、コンセプトに合わせたデザインにできれば、ブランドイメージの確立や他社商品との差別化にもつながります。
デザインの方向性を決めるには、コンセプトをつくる要素である、ターゲット・価格帯・利用シーンなどを整理します。整理した内容をもとに、コンセプトの具現化を心がけることが大切です。
②コンセプトに合わせて加工方法を選択する
化粧品のパッケージや容器のデザインを決定する際は、コンセプトに合わせた加工方法を選ぶことも欠かせません。
化粧品のパッケージに高級感を演出したいなら、金箔や銀箔を表面に貼りつける“箔押し加工”や、透明感のある光沢を出せる“厚盛ニス加工”を施す方法がおすすめです。
また、化粧品の容器では、通常の印刷にくわえ、金箔や銀箔を用いて容器表面に転写する“ホットスタンプ(箔押し)加工”を採用すれば、高級感を出せます。容器にお好きな色をつけたい場合、樹脂プラスチックでの練り込み着色のほか、スプレー(塗装)による加工も可能です。塗装の場合は、通常の色目だけでなく、グラデーションで色づけることもできます。
パッケージや容器の加工方法にもこだわれば、高級感やオリジナリティを出すことができるというわけです。
まとめ
この記事では、化粧品のパッケージや容器のデザインについて以下の内容を紹介しました。
- 化粧品のパッケージに求められるもの
- 化粧品のパッケージや容器のデザインを決める際の手順
- 化粧品のパッケージや容器のデザインを決定するうえで重要なポイント
化粧品のパッケージや容器のデザインには、商品の魅力を引き出すための重要な役割があります。そのため、薬機法を考慮したうえで、コンセプトに合わせたパッケージやデザインを決定し、加工方法にもこだわることが大切です。
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