
パーティングラインとは?必ず生まれる“分かれ目”
化粧品容器に使われるボトル・キャップ・ジャーなどのパーツは、金型を使って成型されます。このとき必ず生まれるのが、「パーティングライン(Parting Line)」です。
パーティングラインとは?
パーティングラインとは、金型の分割面が製品表面に残った線状の境目です。樹脂でもガラスでも発生するため、
- ボトル
- ジャー
- キャップ
- ポンプ
- ガラスボトル
など、あらゆる化粧品容器に見られるものです。実際の製品では光の反射で見えたり、触れるとわずかな段差として感じられたりします。
▲パーティングラインの見え方の例
どのように発生するのか
樹脂成型(射出成型、ブロー成型など)でもガラス成型(プレス、ブロー)でも金型を閉じてその中に材料を流し込むという基本構造は同じです。成型後、製品を取り出すために金型は必ず分割される必要があり、その割れる境界部分=分割線がそのままパーティングラインとして製品に残るという仕組みです。金型同士を完全にツライチ(段差ゼロ)にすることは不可能なため、パーティングラインは基本的に避けられません。

▲パーティングラインはどのように発生するのか

身近なものでパーティングラインをイメージしやすいのが「たい焼き」です。
たい焼きも2枚の型で生地を挟んで焼きます。焼きあがりを見ると、型の合わせ目に薄い境目があります。それと同じことが容器成型でも起こります。
パーティングラインが及ぼす影響
- 外観への影響
- 表面に細い線が入る
- 光が当たるとラインが反射して目立つ
- 印刷・加飾への影響
パーティングライン上に、シルク印刷やホットスタンプなどを行うと、段差によって印刷の途切れや歪みが起こることがあります。そのため、実際の製造では印刷位置をパーティングラインを避けて設定することが推奨されています。
パーティング位置を目立ちにくい面へ移動することで、影響を最小限に抑えることができます。
※石堂硝子の容器に設定されている印刷範囲は、パーティングラインを避けて設定されています。
▲石堂硝子の印刷範囲
まとめ
パーティングラインは、金型で成型する以上、樹脂でもガラスでも必ず発生します。外観や印刷に影響を与えるため、位置の確認が重要です。
容器選定やデザイン時には、パーティングラインの位置を事前に確認し、正面や印刷範囲を避けることで仕上がりが変わります。パーティングラインが気になる案件では、サンプルでの確認が確実です。
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