化粧品OEMでファンデーションを製造する際の流れや依頼のポイント

ファンデーションのOEM製造の流れや依頼時の要点を解説

ファンデーションをはじめとする化粧品の製造には、行政から許可を得る必要があり、そしてそれには時間も労力も要するものです。
こういった手間を省略するために、化粧品OEMメーカーに委託するという方法があります。化粧品OEMメーカーは行政からの許可を取得しているので、自社で許可を取得しなくても自社ブランドの化粧品を販売することが可能です。


本記事では、OEM製造の流れや依頼時のポイントを解説します。



OEMで製造できるファンデーションの種類

ファンデーションの種類

OEMで製造可能なファンデーションの剤型には、主に4つの種類があり、それぞれ特徴や使用される容器が異なります。


▼OEMで製造できるファンデーションの剤型

剤型

特徴や使用される容器

パウダーファンデーション

  • 脂性肌や混合肌の方に向いている。
  • パフが付属されたコンパクト容器が使用される。
  • パウダー状。パウダーを押し固めたプレストタイプと、固めないルースタイプがある。

リキッドファンデーション

  • 水分を多く含んでいるため、容易にカバー力を調整できる。
  • 多層容器やポンプタイプ、チューブが使用される。
  • 低粘度の液体状のファンデーション。

クッションファンデーション

  • カバー力が高く、化粧直しが容易にできる。
  • パフが付属されたコンパクト容器が使用される。
  • 液体のファンデーションをスポンジに染み込ませたもの。

クリームファンデーション

  • 乳化系と油系の2種類があり、いずれも保湿力が高い。
  • 容器には、ジャーやチューブが使用される。
  • クリーム状のファンデーション。リキッドタイプより油分が多く、こってりしている。


ファンデーションのOEM製造を依頼する際は、どのような剤型のファンデーションを作るか事前にイメージしておくとスムーズです。



ファンデーションのOEM製造の流れ

ファンデーションの種類に対する理解を深めたところで、続いて、OEM製造の大まかな流れを説明します。OEM製造のステップは、以下の通りです。


▼ファンデーションのOEM製造の流れ

ステップ

内容

①商品企画

作りたいファンデーションについてヒアリングを受ける

②サンプルの試作

製品と容器の試作品を作成し、フィードバックと改善を重ねて希望するイメージに近づけていく

③最終決定

製品と容器の最終的な仕様を決定する

④見積もりの受領

決定した仕様と希望する数量で見積もりを作成する

⑤発注

見積もりの内容に納得できたら正式な発注に進む

⑥製造・納品

製造され、手元に届く


OEM製造の期間については、一般的に、商品企画から納品まで半年程度かかります。



ファンデーションのOEM製造を依頼する際のポイント

ファンデーションのOEM製造を依頼する際のポイント

ここからは、OEM製造を依頼する際のポイントを3つ紹介します。


①ターゲットやコンセプトを決める

ファンデーションのOEM製造を依頼する際、製品におけるターゲットやコンセプトを定めておくことが大切です。これらを明確にしておけば、作りたい製品の種類が絞られ、おのずと事業の方向性がみえてきます。


また、開発した製品の事業を軌道に乗せるには、マーケティングの要素も欠かせないため、セールスポイントについてもきちんと話し合っておく必要があります。


②経験と実績のあるOEMメーカーを選定する

ファンデーションの製造においては、豊富な経験と実績をもつOEMメーカーを選ぶことも重要なポイントです。

経験や実績のあるメーカーに出会えれば、使用できる原料の幅が広がるため、希望通りの製品を作ってもらえます。そのほかにも、マーケティングに関する良質な情報を得られるというメリットも享受できるかもしれません。


③最小ロット数と納品時期を決める

発注したいロット数と納品時期をあらかじめ決めておくと、OEM製造の過程を円滑に進められます。


製造し、いざ販売してみると、「思ったよりも売れ行きが悪い」という事態になる可能性もゼロではありません。そのため、在庫が余るリスクや初期費用を抑えられるように、少ロット数から発注できるメーカーを選ぶことをおすすめします。


また先述した通り、OEM製造は商品企画から納品まで、半年程度かかります。そのあいだに予期せぬトラブルが生じる可能性も想定し、余裕をもったスケジュールを組むことが大切です。



ファンデーションの製造が得意なOEMメーカーの特徴

ここからは、より良質な製品に仕上がるように、ファンデーションのOEM製造を得意とするメーカーの特徴を4つ解説します。今後、依頼するメーカーを選ぶ際の判断材料として、お役立てください。


①技術力と研究開発力が高い

優れたOEMメーカーは、高度な技術力と研究開発力を持ち合わせています。

ファンデーションを開発するうえで検討しなければならない要素は、カバー力やテクスチャ、色味、トレンドなど、さまざまです。ファンデーションの製造が得意なOEMメーカーであれば、これらの要素を最適化するために、自社内で研究開発できる施設や設備を保有しています。これにより、最新の技術を取り入れた製品開発が可能です。


②カラーバリエーションが豊富である

カラーバリエーションを多く取り揃えたOEMメーカーも、優れているといえます。


ファンデーションの製造において、多様な肌の色に対応できる能力は欠かせません。顧客のニーズに合わせて、色味の細かな調整やカスタマイズができるところは、ファンデーションのOEM製造を得意とするメーカーの強みといえます。


③高品質な成分と原料の選定ができる

使用する成分と原料の良し悪しを見分けられるのも、ファンデーションのOEM製造を得意とするメーカーの特徴です。


ファンデーションは皮膚に直接塗布するものであるため、高品質な成分と原料の使用が不可欠です。優良なOEMメーカーは、これらの成分や原料を適切に選定し、かつ保湿や紫外線防止などの効果をもつ多様な成分を、バランスよく配合することができます。


④品質管理を徹底している

ファンデーションの製造が得意なOEMメーカーでは、すべての製造工程において厳しい品質管理が行われています。特に、医薬品や化粧品などの品質管理に関する基準である“GMP”に準拠した生産施設をもつメーカーは、安心できるといえます。


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まとめ

この記事では、ファンデーションのOEM製造の流れや、依頼するポイントを解説しました。


  • OEMで製造できるファンデーションの種類
  • ファンデーションのOEM製造の流れ
  • ファンデーションのOEM製造を依頼する際のポイント
  • ファンデーションの製造が得意なOEMメーカーの特徴


OEMで製造できるのは、パウダーファンデーション・リキッドファンデーション・クッションファンデーション・クリームファンデーションの4種類が基本です。OEM製造は、まず商品企画から始まり、試作や製造を経て納品、という流れで進められます。なかでも試作は、納得のいくものになるまでフィードバックと改善を繰り返す重要な過程です。


製品のコンセプトと一致し、内容物を適切に保存できる容器をお求めの際は、ぜひ石堂硝子にお問い合わせください。体験型ショールームにて、容器のサンプルや最新の実績品などを展示しており、気になったサンプルがあればお持ち帰りも可能です。


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