健康食品に使用される容器の種類や求められることを解説

健康食品の開発において、内容物を保管する容器は、品質の保持や使い勝手に影響する非常に重要な役割を担っています。

そのため製造した健康食品の品質や効果を保つためには、慎重な容器選びが欠かせません。

そこで本記事では、健康食品の一種であるサプリメントに着目して、使用される容器の種類や求められる機能について解説します。

まず“健康食品”がどのようなものを指すのでしょうか？

厚生労働省が示している健康食品に関する見解は、以下の通りです。

いわゆる「健康食品」と呼ばれるものについては、法律上の定義は無く、医薬品以外で経口的に摂取される、健康の維持・増進に特別に役立つことをうたって販売されたり、そのような効果を期待して摂られている食品全般を指しているものです。

引用元：厚生労働省「いわゆる「健康食品」とは」

このように健康食品とよばれるものの範囲は幅広く、保健機能食品をはじめ、保健機能の表示がないサプリメントのような食品も含まれます。

前項で紹介した通り、ひと口に健康食品といっても、その範囲は非常に広いものです。今回は、数ある健康食品のなかからサプリメントに焦点を当て、それに適した容器を紹介します。

サプリメント（Supplemrnt）はもともと“補助・補完”という意味の言葉で、一般的に特定の成分を高めた錠剤やカプセル状の製品のことを指し、普段の食事で不足しやすい栄養素を補う目的で使用されます。

なお、これはあくまでも一般的な考え方であり、行政による明確な定義は存在しません。

ここではサプリメントのさまざまな形状を紹介します。形状によって、サプリメントを入れる容器の種類も異なります。

粒状のサプリメントは、錠剤タイプともよばれます。携帯しやすく、保存性にも優れているため外出先での利用にも適しています。

ハードカプセルは、小さな筒状の形をしています。粉末や顆粒状のサプリメントが、ゼラチンやデンプンでつくられたカプセルで包まれており、こうした形状の特徴から複数の成分を一緒に配合できるのがメリットです。

ソフトカプセルは、液体や半固形の中身をゼラチンなどの膜で包んでいます。

味を感じにくく飲みやすいことが特徴です。

粉末のサプリメントは、体内への吸収の速さに優れています。また、スプーンなどで量の調整も可能です。

顆粒は、粉末よりもやや粗い、小さな粒状のサプリメントです。小分けされているタイプが多いため、外出先での利用にも適しています。

ドリンクタイプは、その名の通り液体状のサプリメントです。場所を選ばずにすぐに飲める利便性にくわえ、飲みやすい味や香りがつけられているものが多いです。

サプリメントの容器にはいくつかの種類があり、用途や内容物に応じて使い分けられています。以下では、そのなかから代表的な3つの容器を紹介します。

ボトル容器に使われる素材は、プラスチック・ガラス・アルミの3種類です。

携帯性を重視する製品には割れにくく軽量なプラスチック、見た目の高級感を求める製品には塗装・印刷を施したプラスチックやガラスが選ばれる傾向にあります。

また、遮光性の高い茶ビンなども多く使われています。　アルミは軽量で持ち運びやすいため、ドリンクタイプのサプリメントに多く使われています。

ラミジップはチャックつきの袋型容器で、アルミやクラフト紙など、さまざまな素材が使われています。冷凍保存が可能なものもあり、湿気や光を防ぐのに優れているのが特徴です。

プラスチックとアルミを使って1錠ずつ個包装されたサプリメントを、1枚のシートにまとめたものが、PTPシートです。

プラスチック側から押すとアルミの蓋が破れ、中のサプリメントを取り出せます。PTPシートは内容物の形が崩れにくく、かつ密閉性も確保されます。

ここからは、サプリメントの容器に必要とされる要素について解説します。

サプリメントをはじめとする、健康食品の企画・開発にお役立てください。

サプリメントの容器は、簡単に開け閉めできることが重要なポイントです。サプリメントは毎日摂取するものが多く、かつ高齢者や体が不自由な方も使用する可能性があるためです。

気密性や遮光性の高さも、サプリメントの容器に求められる要素の一つです。

サプリメントは湿気や紫外線に影響を受けやすく、保管環境によっては品質が劣化するおそれがあります。

効果を得るために、開封後も密閉できる構造であることや、光を通しにくい素材が使用されていることがサプリメントの容器には欠かせません。

今回は、健康食品に使用される容器について解説しました。

• 健康食品とは

• サプリメントとは

• サプリメントの形状

• サプリメントに使われる容器の種類

• サプリメントの容器に求められること

健康食品の一種であるサプリメントには、錠剤やカプセル状、粉末など、さまざまな形状があります。そのため、それぞれの形状に適した容器を選ぶことが大切です。

くわえて、こうした形状を考慮しつつ、開閉しやすいか、また気密性や遮光性が高いかといった点もサプリメントの容器を選ぶときには確認したいところです。

石堂硝子では、サプリメント容器として主にボトル容器やジャー容器をご用意しております。化粧品容器会社ならではの、高品質な容器をお求めの企業様はぜひご相談ください。