
訪日外国人に求められる日本コスメとは?インバウンドと化粧品容器のポイント
訪日外国人の回復に伴い、化粧品を購入するインバウンド消費が活発になっています。その多くはお土産や自分用として、日本の化粧品は高い人気を集める傾向があります。
なお、購入後の飛行機などで母国へ持ち帰るには、品質だけでなく容器も重要です。「持ち運びやすさ」や「耐久性」が、製品の選定基準となります。
この記事では、インバウンド向け化粧品市場の動向を紐解きながら、訪日外国人に選ばれる製品や容器の特徴についてもお伝えします。
目次[非表示]
インバウンド需要と化粧品市場の関係

インバウンド需要の回復により、化粧品市場への影響が広がっています。訪日外国人の消費行動において、化粧品の重要性が高まる傾向にあります。
訪日外国人の回復と消費の広がり
観光庁のデータによると、訪日外国人の数および旅行消費額は順調に回復傾向にあり、
インバウンド消費の内訳では、「買物代」は宿泊費に次ぐ主要な支出となっており、日本製品への購買意欲の高さがうかがえます。
▼訪日外国人旅行消費額の費目別構成比

画像引用元:国土交通省『インバウンド消費動向調査』
お土産として化粧品が選ばれる背景
日本の化粧品は、品質の高さや安全性から海外で高い信頼を得ています。そのため、お土産の定番アイテムとして選ばれる傾向にあります。
円安や免税制度、国・地域による価格差を背景に、日本での購入に価格面のメリットを感じるケースもあります。また、SNSで話題になった商品を現地で直接購入したいという需要も見られます。
訪日外国人の中には、SNSや口コミサイトを通じて事前に情報収集をし、購入候補リストを作成する人もいます。そのため、話題性のある商品やトレンドを意識した製品展開はインバウンド需要の獲得につながる可能性があります。
訪日外国人に人気の化粧品の特徴

訪日外国人が化粧品を購入する場所や目的は多岐にわたり、それぞれのシーンで求められる製品には、異なる傾向があります。
ドラッグストアで選ばれる商品
ドラッグストアは、訪日外国人にとって代表的な購入場所の一つです。観光庁の「訪日外国人消費動向調査」では、買い物場所としてドラッグストアを利用した人は59.2%となっています。
▼訪日外国人の買物場所

ドラッグストアには、化粧品や医薬品、日用品、食品などが揃っており、一度にさまざまな商品を購入しやすい特徴があります。
さらに、経済産業省の分析では、ドラッグストアの販売額増加にはビューティーケア製品やOTC医薬品が大きく寄与していることが示されています。
▼ドラッグストア販売額及び商品別寄与度
画像引用元:経済産業省『ドラッグストアにおける外国人観光客の消費インパクト』
このように、ドラッグストアは訪日外国人との接点が多い売り場であり、化粧品や美容関連商品にとっても重要な販売チャネルの一つといえます。
出典:経済産業省『ドラッグストアにおける外国人観光客の消費インパクト』
免税店・空港での購買傾向
空港の免税店では、高価格帯のスキンケアブランドや限定セット商品が展開されている傾向があります。免税価格によるお得感から、普段よりも高価格帯の商品を選ぶ人も見られます。
また、自国では手に入りにくい日本限定セットや限定パッケージも人気です。旅行中だけでなく、帰国後の使用や、ギフト用途を想定した購入につながることもあります。
こうした売り場では、特別感を演出するパッケージデザインも商品の印象にかかわります。ブランドの世界観や高級感を伝える工夫をすることで、満足度の向上につながります。
小型・持ち運びしやすい製品の需要
旅行中に使いやすいサイズとして、ミニサイズの化粧品を選ぶ人もいます。かさばりにくく持ち運びしやすい製品は、滞在中のトライアル用途としても取り入れやすい点が特徴です。
また、コンパクトな商品は、お土産として複数人に配る際にも重宝されます。スーツケースの隙間にも収まりやすいため、まとめ買いされることもあります。
さらにミニサイズは「まず試してみたい」というニーズにも対応しやすい仕様です。ブランド側にとっても新規ユーザーとの接点を作りやすく、認知拡大につながる商品展開として取り入れやすいといえます。
インバウンド向け商品に求められる容器設計
インバウンド向けの製品開発では、容器の機能性も重要な要素です。容器の品質が、消費者の満足度やブランドへの信頼に影響します。
液漏れ防止構造の重要性
訪日外国人は飛行機で移動するため、化粧品容器には気圧変化による液漏れを防ぐ工夫が重要です。例えば、スクリューキャップの密閉性や、ポンプの嵌合精度は、液漏れ対策に関わるポイントです。
旅行中だけでなく、帰国後も快適に使用できるよう、持ち運びに加えて、安心して使用しやすい容器設計が重要です。
コンパクト・軽量設計
航空機の預け入れ手荷物には、重量制限が設けられているケースが一般的です。内容物を保護しつつ、容器自体は軽量であることが旅行者に好まれます。
樹脂容器は、軽くて割れにくい特徴があります。ガラス容器と比べて持ち運びやすいため、プラスチック素材を活用することで、輸送時の負担を軽減可能です。
また、ポーチやカバンに収まりやすいスリムな形状は、旅行中の携帯性にも関係します。薄型のメール便対応容器などは、省スペースで収納しやすく、スーツケースにも収めやすい形状です。
このように、インバウンド向けの商品では、軽さや割れにくさに加え、荷物の中でかさばりにくい形状も容器選びのポイントになります。
使いやすさに配慮した容器設計
インバウンド向けの商品は、さまざまな国の消費者が手にするため、直感的に操作しやすい容器であることが大切です。
例えば、ワンタッチで開閉できるキャップは、操作方法が分かりやすい仕様です。押しやすいポンプ形状も、使いやすさに配慮した設計として採用されることがあります。
また、使用方法がわかりやすい製品は、帰国後も継続して使いやすい点が特徴です。近年は越境ECを通じて再購入されるケースもあるため、誰でも使いやすい容器デザインを取り入れることが、顧客層の拡大につながります。
まとめ
この記事では、インバウンド需要と化粧品市場の関係や、訪日外国人に人気の化粧品の特徴について解説しました。
インバウンド需要と化粧品市場の関係
訪日外国人に人気の化粧品の特徴
インバウンド向け商品に求められる容器設計
日本の化粧品がインバウンド消費で選ばれるには、持ち帰りやすさを考慮した容器選びが大切です。機内持ち込みの制限や気圧変化による液漏れといった課題への対策が求められます。輸送時の破損リスクを減らすため、丈夫な素材・作りの容器を採用することが重要です。
さらに、インバウンド向け商品では、デザイン性も商品の印象に影響します。持ち運びやすさと見た目のバランスを考慮した容器設計が鍵となります。
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