
化粧品容器の用語集(形状・成型・加工編)|企画・開発で使われる基本用語
化粧品容器の企画や開発では、形状や成型、加工に関する専門用語が頻繁に使われます。基本用語を共通認識として理解しておくことで、打ち合わせや資料確認が進めやすくなります。
本記事では、化粧品容器に関わる用語を「形状」「成型・構造」「加工・加飾」の3つの視点で紹介します。用語検索の入口として、また他記事を読む際の補助資料としてご活用ください。
目次[非表示]
- 1.この記事について(化粧品容器の用語集の位置づけ)
- 2.①形状に関する用語一覧
- 2.1.基本形状
- 2.2.シルエット・ラインに関する用語
- 2.3.部位ごとの形状表現
- 3.②成型・構造に関する用語一覧
- 3.1.肉厚・構造に関する用語
- 3.2.合わせ・精度に関する用語
- 3.3.ネジ・口部構造に関する用語
- 3.4.成型時に発生しやすい現象・部位
- 4.③加工・加飾に関する用語一覧
- 4.1.表面仕上げに関する用語
- 4.2.印刷・表示に関する用語
- 4.3.工程・進行に関する用語
- 5.用語を理解することでスムーズになること
- 6.まとめ
この記事について(化粧品容器の用語集の位置づけ)
本記事は、化粧品容器に関わる用語を辞書的に整理することを目的としています。企画担当や開発担当が、資料や打ち合わせで目にする言葉の確認に役立つよう構成しています。
①形状に関する用語一覧
基本形状
丸型
主に容器の底面が円形の形状を指します。視覚的にやわらかく、手に取りやすい印象の形です。内容量やサイズ展開の幅が広く、スキンケアからヘアケアまで幅広く使われています。
スクエア型
底面や外観に角を持つ直線的な形状です。シャープで安定感のある印象になりやすく、棚に置いた時に収まりが良いです。
オーバル
楕円形の断面を持つ形状です。丸型のやわらかさと、スクエア型の方向性を併せ持つ見え方になります。持ったときのフィット感を意識した設計で使われることもあります。
シルエット・ラインに関する用語
フラット
平面を強調した形状です。ラベルや印刷面を見せやすい特徴があります。デザイン要素を前面に出したい場合に選ばれます。キャップの天面など一部形状を指す表現として使われることもあります。
テーパー
上部または下部に向かって徐々に細くなる形状を指します。安定感や軽快さを演出できるほか、視覚的なリズムをつくる要素として使われます。
▲フラットとテーパーの違い
R形状
角部に丸み(R)を持たせた形状です。見た目の印象がやわらかくなるだけでなく、手当たりがよく、持ちやすさが向上します。Rの大きさで印象が変わります。
エッジ
角を立たせたシャープなラインを指します。輪郭が明確になり、直線的で引き締まった印象になります。R形状と対比して使われることが多い表現です。
▲Rとエッジの違い
部位ごとの形状表現
肩形状
容器の胴部から口部へつながる部分の形状です。なだらか、直線的など、形状の違いで全体の印象が変わります。
底形状
容器下部の形状を指します。安定性や自立性に関係します。外観だけでなく、使用時の安定感にも影響します。
②成型・構造に関する用語一覧
肉厚・構造に関する用語
厚肉
容器の肉厚を厚く設計した構造です。重量感や高級感を持たせやすく、透明素材では奥行き感が出やすくなります。

薄肉
肉厚を抑えた構造です。軽量化や材料使用量の調整に使われます。成型条件や形状とのバランスが重要になります。
二重構造
内側と外側に別の層を持つ構造です。外観表現と機能を分けて設計できる点が特徴です。
二重成型
異なる材料や部品を金型内にセットし、その上から樹脂を射出して一体化させる成型方法です。インサート成型や二色成型などが含まれます。
合わせ・精度に関する用語
ツライチ(面一)
複数のパーツを組み合わせた際に、段差なく面がそろっている状態です。形状名ではなく、仕上がり状態を表す用語です。
嵌合嵌合(かんごう)
部品同士がはまり合う構造を指します。キャップとボトル、外側パーツと内側パーツ、ポンプとオーバーキャップなど、組立精度に関係します。
ネジ・口部構造に関する用語
ネジ部
キャップと噛み合う容器口部のネジ形状です。密閉性や開閉感に関係します。
ネジピッチ
ネジ山の間隔を指します。ピッチの違いで、締まり方やキャップの開閉の為の回転数が変わります。
トルク
回転させる力の大きさを示す指標です。締付け時や開栓時の感覚を数値で管理する際に使われます。
成型時に発生しやすい現象・部位
ヒケ
樹脂が冷却される過程で生じる表面の凹みです。肉厚差のある部位で見られることがあります。
ゲート
樹脂が金型内に流れ込む入口部分です。配置や形状で仕上がりに影響します。
ランナー
樹脂がゲートまで流れる通路です。成型条件の検討時に考慮されます。
パーティングライン
金型の合わせ目にできる線状の跡です。外観評価で確認されるポイントです。
バリ
成型時、金型の合わせ目等に生じる余分な突起です。仕上がり確認の対象になります。
③加工・加飾に関する用語一覧
表面仕上げに関する用語
マット
光沢を抑えた仕上げです。落ち着いた印象になります。
シボ加工
容器の表面に細かな凹凸をつける加工です。ツヤを抑え、触感や反射を調整できます。
鏡面仕上げ
表面を滑らかに仕上げ、高い光沢を出す加工です。
印刷・表示に関する用語
青焼き
印刷前にフィルムを用いてデザインの抜けや形状を確認するための確認紙(またはデータ)のこと。
校了
最終的なデータ確認を終え、修正の必要がないことを承認すること。印刷会社は校了後に版を確定し、以降の修正は原則できません。
印刷範囲
ロゴや文字が配置される範囲です。形状との関係で制約が出ることがあります。
再現性
同じ品質を繰り返し再現できる度合いを指します。
色ブレ
色味にばらつきが生じる現象です。条件差で発生することがあります。
工程・進行に関する用語
試作
量産前に形状や外観を確認するための製作です。
試刷り
印刷条件を確認する工程です。
量産
本生産工程を指します。
初回ロット
量産開始時に生産される最初の製品群です。
用語を理解することでスムーズになること
化粧品容器に関する用語を把握しておくことで、企画から製造までの各工程での情報共有が円滑になります。特別な専門知識を前提としなくても、共通の言葉を持っているだけで判断や確認がしやすくなります。
企画・デザイン段階での共有がしやすくなる
形状や構造に関する用語を理解していると、「丸型」「テーパー」「R形状」などの言葉から、関係者が近いイメージを共有できます。言葉と形の対応関係が揃っていることで、イメージのすり合わせにかかる時間を抑えられ、デザイン案を検討する際も、修正の意図を具体的に伝えやすくなります。
打ち合わせ時の認識ズレを抑えやすくなる
容器は複数のパーツで構成されるため、「どの部分の話をしているか」が曖昧だと、認識にズレが生じることがあります。パーツ名称や構造用語を共有しておくと、話題にしている範囲や対象が明確になります。その結果、説明や確認が簡潔になり、整理された状態で打ち合わせが進みます。
資料や仕様書の理解が進みやすくなる
図面や仕様書には、形状や成型、加工に関する用語が使われることが多くあります。基本的な言葉を知っていると、資料を読み解く際の負担が軽くなります。細部の表現に目が向き、全体像を把握しやすくなります。
試作や量産前の確認が行いやすくなる
試作段階では、ヒケやパーティングライン、色ブレなど、成型や加工に由来する表現が使われます。これらの言葉を理解していると、指摘内容の意味を把握しやすくなります。確認ポイントを具体的に共有できるため、検討がスムーズに進みます。
まとめ
この記事では、化粧品容器の用語を「形状」「成型・構造」「加工・加飾」の視点で解説しました。
①形状に関する用語一覧
②成型・構造に関する用語一覧
③加工・加飾に関する用語一覧
用語を理解することでスムーズになること
化粧品容器は、多くの専門用語で成り立っています。用語の意味を把握しておくことで、資料確認や打ち合わせの理解が深まりやすくなります。容器製作をご検討の際は石堂硝子にご相談ください。
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