化粧品OEMにおける最小ロットの目安を紹介

化粧品OEMにおける最小ロットの目安を紹介

化粧品OEMを検討するにあたって、予算内に想定している数の製造を依頼できるのかということは、あらかじめ確認しておきたいところです。そのうえで化粧品OEMメーカーを選定する際には、製造したい化粧品の最小ロット数が気になるかもしれません。


この記事では、化粧品の種類別の最小ロット数の目安や、製造におけるロット数ごとの条件を紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.化粧品別の最小ロット数の目安
  2. 2.ロット数ごとに異なる製造を依頼する際の条件
  3. 3.小ロット数の製造を依頼する際の注意点
    1. 3.1.①大ロット数との製造費用を比較する
    2. 3.2.②小ロット数でも豊富な化粧品容器を選べる化粧品OEMメーカーを選定する
    3. 3.3.③依頼先を選定する際に小ロット対応の実績を確認する
  4. 4.まとめ


化粧品別の最小ロット数の目安

化粧品別の最小ロット数の目安

基本的に、化粧品の中身である“バルク”を製造する釜の容量によって、製造できる最小値を指す最小ロット数が異なります。容量の少ない製品であれば、最小ロット数が1,000個や3,000個といったように、大きくなる傾向にあります。


化粧品の種類によっても、最小ロット数が異なるため、目安として以下の表をご覧ください。


▼化粧品別の最小ロット数の目安

種類

最小ロット数の目安

固形石鹼

100個程度

ネイル

香水

300個程度

液体石鹼

1,000個程度

基礎化粧品
(化粧品や乳液など)

クレンジング・洗顔料

リップクリーム

ヘアケア製品

入浴剤

メイク製品

3,000個程度

シートパック

歯磨き粉・マウスウォッシュ

エアゾール(スプレー缶)


このように、100個から3,000個までと、化粧品の種類によって最小ロット数が大きく変動することが分かります。


製品によって容量に差があるものの、一般的に1個あたりの容量が少ないメイク製品やシートパックなどは、最小ロット数が大きくなります。



ロット数ごとに異なる製造を依頼する際の条件

化粧品のロット数によって、製造を依頼できる化粧品OEMメーカーの数や、製品の単価などの条件に差が出ます。


▼ロット数ごとの化粧品の製造における条件

ロット

対応できる化粧品OEMメーカー数

商品単価

開発にかかる制限

3,000個以上

多い

低~中単価


1,000~3,000個未満

やや少ない

低~高単価

使用できる化粧品容器が限られる

500~1,000個未満

高単価

化粧品容器や処方が限られる

100~500個未満

少ない


これにくわえて、1,000個未満の製造は化粧品容器に直接ロゴを印刷することができず、ラベルを貼るかたちでの対応となります。3,000個未満の化粧品を製造する際には、単価や製造方法に制限があるため、化粧品OEMメーカーに依頼する前に、条件を確認することが肝心です。



小ロット数の製造を依頼する際の注意点

小ロット数の製造を依頼する際の注意点

ここからは、小ロット数の化粧品OEMを検討する際に気をつけたい点をお伝えします。


①大ロット数との製造費用を比較する

小ロット数で製造を依頼する前に、大ロット数で発注する場合との費用を比較しておくことが大切です。


化粧品OEMにかかる費用の総額を抑えられる点が、小ロット数で製造することのメリットですが、その分製品1個あたりにかかる費用は高くなってしまいます。「想定していたよりも製品単価が高くなり、利益が出なかった」ということがないように、大ロット数の単価との差額を確認しておくことをおすすめします。


小ロット数・大ロット数それぞれの見積もりを取って単価を確認すれば、あらかじめ利益率を算出したうえで、製造数を決めることが可能です。


②小ロット数でも豊富な化粧品容器を選べる化粧品OEMメーカーを選定する

少量で製造を依頼しても、自社が製造したい化粧品に合った容器を選べるかという点も、押さえておきたいポイントです。


前述した通り、化粧品の製造を小ロット数で依頼する場合には、選べる化粧品容器が限られてしまいます。指定された種類のなかでは、自社の化粧品に合ったものがないということもあるかもしれません。また、どこかで見たことがあるような典型的なデザインしか選べない可能性も考えられます。


化粧品容器の素材やデザインは、製品の品質やブランドイメージに影響します。小ロット数の依頼でも、豊富な化粧品容器を取りそろえているメーカーを選べば、他社と差別化を図れる製品を製造できること間違いありません。


③依頼先を選定する際に小ロット対応の実績を確認する

小ロット対応に慣れている化粧品OEMメーカーに依頼することも、小ロット数から化粧品を製造するうえで外せない確認事項です。


小ロット数の製造には不慣れな化粧品OEMメーカーもあります。小ロット数は大量生産した場合と比べて、大多数で割ることができないため、1個あたりの製造費用が増えます。また、生産数が少ないと製造設備を一斉稼働できないため、製品の均一性を保てずに微妙な違いが生じるかもしれません。


そのため、小ロット数の製造に不慣れなメーカーに依頼すると、初期費用が高くなったり、製品の質が落ちたりする可能性が考えられます。費用や質に納得した状態で化粧品を作るためにも、小ロット対応の実績や経験が豊富な化粧品OEMメーカーに依頼することが大切です。



まとめ

この記事では、化粧品OEMにおける最小ロット数について以下を解説しました。


  • 化粧品別の最小ロット数の目安
  • ロット数ごとに異なる製造を依頼する際の条件
  • 小ロット数の製造を依頼する際の注意点


製造する化粧品の容量や種類によって、依頼できる最小ロット数が異なります。また、小ロット数での化粧品の製造においては、依頼できる化粧品OEMメーカーや化粧品容器の種類などが限られます。そのため、小ロット対応の経験があり、かつ少量の製造依頼でも容器を自由に選べる化粧品OEMメーカーを選定することが肝心です。


石堂硝子は化粧品容器メーカーとして、小ロットでの発注に対応可能な化粧品容器を豊富にご用意しています。製品のコンセプトに合わせた化粧品容器を選べるだけではなく、加飾や加工も柔軟に対応できるため、ぜひ一度ご相談ください。


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