ビンの色が中身を守る?遮光ビンの紹介
化粧品容器にもよく使用される「遮光ビン」。
遮光ビンは、紫外線や可視光線を遮ることで、内容物の品質や効果を長期間保つ役割があります。
化粧品業界ではエッシェンシャルオイルや高濃度ビタミンC配合美容液などに使用されています。
その特長や用途について詳しく解説し、適切な製品選びのポイントをご紹介します。
光の波長について
そもそも遮光ビンはどのような光を遮るのでしょうか。
まずは光の性質を表す「光の波長」について説明します。
波長とは光が1回振動するごとに進む距離のことです。
種類 |
波長 |
特長 |
紫外線 (UV) |
10~400 nm |
目には見えない光。 内容物の劣化や色褪せを引き起こすため遮光ビンで防ぐことが重要。 |
可視光線 |
400~700 nm |
人間の目で見える光。 色は波長によって異なる。 |
赤外線 (IR) |
700 nm~1 mm |
目には見えないが、熱として感じる光。 |
波長が短いほどエネルギーが高く、(紫外線)長いほどエネルギーが低くなります。(赤外線)
遮光ビンの役割は、特に波長が短い紫外線や一部の可視光を遮断し、内容物を光劣化から守ることにあります。
遮光ビンの種類
遮光ビンは色によって遮光性や見た目の印象、用途が異なるため、内容物やブランドイメージに合ったものを選ぶことが重要です。
①茶色(アンバー)
遮断波長:約300~500 nm
最も一般的な遮光ビンの色で、優れた紫外線遮断効果があります。
紫外線を約90%以上遮断できるとされ、可視光線の一部(特に青色光)も遮断し、劣化を防ぐ効果があります。
エッセンシャルオイルや美容液などに使用されます。
②緑色(グリーン)
遮断波長:約300~450 nm
紫外線や一部の可視光線を遮断する効果があります。
茶色よりも遮光性はやや低いですが、デザイン性が高くナチュラルで健康的なイメージを与えます。
自然派化粧品などにおすすめです。
③青色(コバルトブルー)
遮断波長:約300~350 nm
遮光性は茶色や緑色よりもやや劣ります。
高級感と個性を演出できるので、高級スキンケア製品や香水などにおすすめです。
④ 黒色(ブラック)
遮断波長:10~700 nm以上
最も高い遮光性を持ちます。
内容物の劣化リスクを最小化できるため、デリケートな高濃度ビタミンC美容液などにおすすめです。
⑤ 塗装付きビン(透明ビンに塗装を施したもの)
遮断波長:一般的に300~500 nm程度
これまでがビン本体に着色されていたのに対し、透明の容器に塗装を施し光を遮るように加工されたビン。
塗装の種類や厚みによって遮光性が変わります。
指定した色で塗装ができるのでブランドイメージに合わせることが可能で、小ロットや特注品に対応しやすいです。
ただし、塗装が剥がれると遮光性が低下する可能性があります。
●遮光ビンのおすすめの選び方
遮光性が最重要であれば茶色や黒色が最適です。
デザイン性と機能性のバランスを考えるのであれば緑色や青色も選択の一つです。
ブランドイメージを重視するなら、塗装で自由度の高いデザインにするのがおすすめです。
おすすめの遮光ビン
- WJ-50G
- LT-100ML(中栓・スポイト)
- LT-60ML(中栓・スポイト)
- VC-30ML(スポイト・ポンプ)
オイルで構成されているバーム製品にはジャータイプがおすすめです。
スポイドタイプと中栓タイプは1滴ずつ出せるので、美容液からアロマオイル、バスオイルなど用途は様々です。
VC-30MLはスプレーポンプもつきます。
- LT-10(中栓・スポイト)
- ヒップボトルNO.10(中栓・スポイト)
- 23φ×50ミリ菅瓶8ML(スポイト)
- ラインボトルNO.10(中栓・スポイト)
容量10ml以下の容器は純度や成分比率の高い原液美容液などにおすすめです。
まとめ
遮光ビンを使うことで、製品の品質維持とが期待できます。
製品に最適な遮光ビンを選ぶことが大事です。
今回紹介した以外にも豊富な種類や組合せがございますので、詳細はお気軽にお問合せくださいませ。
※内容物との相性テストを必ず実施するようお願いします。
1点からお気軽にどうぞ!
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