化粧品の使用期限の目安や長持ちする保存方法を解説
普段使用している化粧水や乳液、メイク用品などがいつまで使えるのか気になったことがある方は多くいるかもしれません。実は、食品と同様、化粧品にもこの時期までに使い切ったほうがよいとされる、“使用期限”が存在します。
本記事では、毎日のスキンケアやメイクで使っている化粧品の使用期限の目安や、長持ちする保存方法を紹介します。
目次[非表示]
- 1.化粧品に使用期限は表示されている?
- 2.化粧品の使用期限の目安
- 3.化粧品を使用期限内に使い切るには
- 3.1.①使い切れる量を購入する
- 3.2.②首やデコルテに使う
- 4.化粧品が長持ちする保存方法
- 4.1.①温度変化の少ない場所に保管する
- 4.2.②直接指で取らないようにする
- 4.3.③蓋やキャップをきちんと閉める
- 5.まとめ
化粧品に使用期限は表示されている?
化粧水や乳液、メイク用品など多くの化粧品には、ケースやパッケージに使用期限が表示されていません。これは、『医薬品医療機器等法』により“製造又は輸入後、適切な保存条件のもとで3年を超えて性状及び品質が安定な医薬部外品・化粧品には使用期限を記載する義務はない”と定められているためです。
ただし、一部の化粧品には“EXP(EXPIRE:エクスパイア)”という表示のあとに日付が記載されており、この場合は、記載されている日付が使用期限になります。EXPのほかにも、“6M・12M・24M”などの記載は、開封後の使用期限を表わしています。“M”は、“Month(月)”を指し、6Mであれば6ヶ月、12Mは12ヶ月という意味です。
使用期限の表記例 | |
EXP 04/2024 |
使用期限2024年4月 |
EXP 01/04/2024、EXP010424 |
使用期限2024年4月1日 |
6M、12M、24Mなど |
開封後使用期限6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月 |
また、“MFD(ManuFacturdDate:マニュファクチュアドデイト)”や“MFG(ManuFacturinG:マニュファクチャリング)”のあとに記載されている日付は、製造年月日です。
製造年月日の表記例 | |
MFD 04/2024、MFG 04/2024 |
製造年月 2024年4月 |
MFD01/04/2024、MFG 01/04/2024 |
製造年月日 2024年4月1日 |
それぞれの表記例をご覧いただき、ご自身が持っている化粧品に記載があるかどうか、ぜひチェックしてみてください。
出典:厚生労働省『医薬品医療機器等法』
化粧品の使用期限の目安
化粧品の使用期限の目安は、未開封時と開封後で異なります。それぞれ、ご確認ください。
①未開封の使用期限
未開封の化粧品の使用期限は、適切な保存環境で保管した場合で約3年間です。未開封であったとしても、保存環境が適切でないと3年以内に劣化してしまう可能性があるため注意が必要です。
少しでも長く使用するために、気温の変化が少ない場所で保管するとよいとされています。
②開封後の使用期限
気温の変化による影響や、製品ごとの違いはありますが、開封後の使用期限の目安は、3ヶ月〜1年程度です。化粧品は、食品や調味料などの賞味期限と同様に、一度開封すると空気が入り込み酸化が進むため、品質を保てる期間が短くなります。
一般的にメーカーが推奨する使用量を守れば、期限内に使い切れる量に設定されているため、過度に心配する必要はありません。
化粧品を使用期限内に使い切るには
化粧品の品質が落ちてしまう前に使い切るポイントを、以下でお伝えします。
①使い切れる量を購入する
新しく化粧品を購入したくなったとしても、まずは今持っているものを使い切ることが優先です。
すでに持っている化粧品を使い切る前に新しいものを購入すると、使用期限内に使い切れずに溜まってしまうほか、最悪の場合、処分することになるかもしれません。
化粧品の内容量は、メーカーが推奨する使用量通りに使えば、期限内で使い切れるようにあらかじめ設定されています。特に、化粧水や乳液など、1回で使用する量が少なくなりがちな方は、大容量のものを買うよりも、使い切れる量をこまめに購入するほうが賢明です。また、使用量を守ることで化粧水や乳液の効果もより高まります。
②首やデコルテに使う
化粧水や乳液、日焼け止め、ファンデーションなどは、顔だけでなく首やデコルテまで塗ると、使い切れずに余らせてしまうのを回避できます。
ファンデーションやフェイスパウダーは、首やデコルテまで塗ることで、顔との境目が自然になじんで綺麗な仕上がりになります。さらに、おのずと1回の使用量も増えるため、使用期限内に使い切ることも可能です。
化粧品が長持ちする保存方法
ここからは、化粧品の劣化を抑える保存方法をご紹介します。
なお、化粧品に保存方法の指示がある場合はそれに従うことが最適です。
①温度変化の少ない場所に保管する
化粧品を長持ちさせるためには、温度を一定に保って保管することが大切です。化粧品は激しい温度変化に非常に弱く、温度差の影響で成分が変化してしまう可能性があります。未開封、開封後にかかわらず、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所、冷蔵庫の中での保管は避けてください。
気温が20〜25度前後で風通しの良い場所が、化粧品を保管するのに適しています。
②直接指で取らないようにする
口が広い容器に入ったクリームなどを手に取るときは、スパチュラを使えば容器の中のクリームを清潔な状態に保って長く使用できます。クリームファンデーションや保湿クリームなどを直接指で取ると、皮脂や雑菌が中に入り、成分が変化することがあります。
どれだけ清潔にしていても、人の指には皮脂や雑菌がついているものです。そのため、まずは手を洗い、なおかつスパチュラなどを使ってクリームを取ることで内容物の劣化を抑えられます。
使い終わったスパチュラは、ティッシュなどでキレイに拭き取ってください。
③蓋やキャップをきちんと閉める
化粧品の使用後は、蓋やキャップをしっかりと閉めることも、長持ちさせる方法の一つです。
すでに記事内でお伝えした通り、化粧品は空気に触れると徐々に酸化が進み、品質を維持できる期間が短くなってしまいます。開封後、極力成分を変化させず長く使うために、使用後はきちんと蓋やキャップを閉めてください。
また、蓋の溝には汚れが溜まるため、雑菌が入る原因になったり、閉まりにくくなったりします。しっかりと閉めるのはもちろん、こまめに拭き取るようにするとなおよいとされています。
まとめ
この記事では、化粧品の使用期限の目安や長持ちする保存方法について、以下を解説しました。
- 化粧品に使用期限は表示されている?
- 化粧品の使用期限の目安
- 化粧品を使用期限内に使い切るには
- 化粧品が長持ちする保存方法
化粧品は、『医薬品医療機器等法』により3年を超えて性状及び品質が安定しているものに関しては使用期限を記載する義務がありません。ただし、一部の化粧品には記載されているものもありますので、その場合はEXPのあとの日付や、6M・12Mといった表示をご確認ください。また、使用期限内に化粧品を使い切るには、ご自身に合った量の購入や、商品によっては首やデコルテまで使用範囲を広げることをおすすめします。
石堂硝子では、バラエティに富んだオリジナル容器をご用意しております。内容物の使用期限や使用量に合った容器をお求めの方は、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせはこちら
また、サンプル・カタログは下記ページよりご請求いただけます。