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購買意欲を促す化粧品容器をデザインするコツ

ターゲットの購買意欲をかき立てる化粧品を製造するためには、内容物だけではなく、容器やパッケージのデザインにこだわることも重要な要素です。実際に化粧品容器をデザインする前に、良いデザインをつくるためのポイントを確認しておきたいところです。


そこで本記事では、化粧品容器やパッケージをデザインするコツとともに、容器の形状が決定したあとに押さえておくべきポイントをお伝えします。


目次[非表示]

  1. 1.化粧品容器をデザインする際に決めておくこと
    1. 1.1.①コンセプトを決める
    2. 1.2.②ターゲットを設定する
    3. 1.3.③販売チャネルを絞る
  2. 2.化粧品容器をデザインするうえでのコツ
    1. 2.1.①ターゲットに合わせたデザインを考える
    2. 2.2.②毎日手軽に使えるデザインを考える
  3. 3.化粧品容器の形状が決定したあとに押さえておくべきポイント
    1. 3.1.①内容量を確認する
    2. 3.2.②裏面の表示内容を確認する
    3. 3.3.③耐久性を確認する
  4. 4.まとめ


化粧品容器をデザインする際に決めておくこと

化粧品容器をデザインする前に決めておくこと

はじめに、デザイン案を作成する前にあらかじめ決めておくことをご紹介します。


①コンセプトを決める

化粧品のテーマともいえるコンセプトを決めておくと、化粧品を販売する目的に沿った容器をデザインする方向性を定められます。コンセプトとは、製品の全体に貫かれた骨格となる考え方で、企画から販売方法の選定にいたるまで、判断に迷った際の道しるべとなります。


まずは化粧品が使用されるシーンや、どのような変化・価値を提供したいのかを、さまざまな角度から想像してみてください。自社の化粧品を販売する目的を多面的に考えることによって、製造過程においてぶれない指標を固めることにつながります。


明確なコンセプトができれば、デザインだけではなく、ターゲットや価格設定などに統一感をもたせることもできます。


②ターゲットを設定する

化粧品容器のデザインを選定するにあたって、ターゲットを設定することもポイントの一つです。製造する化粧品を実際に購入し、使ってほしい人物、つまりコアなターゲットを決めます。


性別や年齢層、職業、年収、家族構成、趣味、特技、価値観、休日の過ごし方、好きな雑誌、好きなブランドなど、可能な限り詳細に設定します。化粧品容器のデザインにおいては、肌質や肌トラブルもターゲットをより具現化する設定項目です。
実際に存在する人物であるかのように細かく設定しておくことで、社内でターゲットに対して共通の認識をもつことができます。


こうして形作られたターゲットの興味を引くカラーや形状を選べば、的外れなデザインになる心配はありません。


③販売チャネルを絞る

デザインのテイストは、化粧品の販売先や手法といった販売チャネルによっても変わります。


例えば、店舗販売の場合には百貨店やドラッグストア、通信販売の場合にはオンラインショップ(EC)やカタログ通販など、販売先を前もって設定します。近年ではSNSも販売チャネルの選択肢の一つです。


百貨店を中心に販売するなら高級感を、オンラインショップであれば製品だけではなくWeb全体のデザインを考慮してカラーや質感を選びます。



化粧品容器をデザインするうえでのコツ

化粧品容器をデザインするコツとは?

それでは実際に、化粧品容器をデザインする秘訣をご紹介します。


①ターゲットに合わせたデザインを考える

化粧品容器のデザインを検討するうえで、特に重要なのがターゲットを意識することです。万人受けするデザインは、最悪の場合誰にも刺さらないというリスクがあります。逆に的を絞れば、1点に狙い撃ちすることが可能です。


事前に創り上げた人物像のライフスタイルに合わせて、好みや関心事を情報収集すると、ターゲットの心に刺さるデザインを考えることにつながります。


②毎日手軽に使えるデザインを考える

簡単に日常使いできるかということも、化粧品容器のデザインには欠かせない点です。


使用頻度の高い化粧品容器をデザインする際は、安全性のある容器を選ぶのはもちろんのこと、開け閉めや持ち運びに負担がない重さや大きさを考慮します。また、内容物の粘度・形状の特性に合わせた容器を選択する必要もあります。


例えば、ポンプ容器は簡単に内容物の適量を出せますが、歯磨き粉のような粘度の高い内容物には不向きです。粘度の高い内容物を適量出すためには、チューブ容器が適しているといえます。


このように、使い勝手の良い化粧品容器を作るためには、化粧品を使用するシーンを想定しつつ、内容物に合わせた容器を選定することが大切です。



化粧品容器の形状が決定したあとに押さえておくべきポイント

ここからは、化粧品容器の形状が決まってから実際に製造するまでに確認しておくべきポイントをお伝えします。


①内容量を確認する

化粧品容器を製造する前に、事前に決めていた化粧品の内容物の量と、実際に使用する容器に入る量を確認しておくことが肝心です。


製造された化粧品容器に内容物を入れた際に、容器の半分しか入らなかったり、容器いっぱいに入ってしまったりすると見栄えに影響します。また、容器に印刷されている内容量を変更することは、薬機法により禁止されています。


あらかじめ試作品を準備し、使用する容器にどれだけ内容物が入るかを確認しておけば、化粧品容器を調整する余裕ができるため安心です。


②裏面の表示内容を確認する

化粧品容器やパッケージに記載する表示内容も、重要な確認事項です。


記載する内容は販売名や商品説明、注意事項など、薬機法によって定められている項目を満たさなければなりません。化粧品OEMメーカーが確認する場合もありますが、デザインする段階で表示内容も確認しておけば、万が一記載漏れがあっても早急に対応できます。


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③耐久性を確認する

化粧品容器に内容物を入れても問題なく使用できるかという点も、製造前にチェックしておく必要があります。


化粧品容器の素材と内容物の相性が悪いと、液漏れや容器の変形が起こるリスクが考えられます。試作品に内容物を入れ、しばらく変化が起こらないかをよく確かめれば、販売してから問題が発生するような事態を防ぐことが可能です。


また、外部要因から受ける刺激に対しての耐久性を確認するうえでは、以下のようなテストが実施されています。


▼化粧品容器の耐久性を確認するテストの例

テスト名
詳細
落下テスト
製品を特定の高さから落とした際の耐久性を確認する
輸送テスト

輸送過程において、損傷せず品質や安全性が保たれるかを確認する


このようなテストを実施することによって、化粧品の使用中や輸送中にトラブルが起こっても、容器の破損を最小限に抑えることができます。



まとめ

この記事では、化粧品容器やパッケージをデザインするコツとともに、容器の形状が決定したあとに押さえておくべきポイントについて以下を解説しました。


  • 化粧品容器をデザインする際に決めておくこと
  • 化粧品容器をデザインするうえでのコツ
  • 化粧品容器の形状が決定したあとに押さえておくべきポイント


ターゲットのライフスタイルに合わせて、毎日手軽に使用できる素材や形状にこだわることで、よりターゲットの心を動かす化粧品容器をデザインできます。容器の形状が決まったあとは、実際に入る内容量や裏面の表示内容にくわえて耐久性を確認しておけば安全に使用できる化粧品容器の製造につながります。


石堂硝子は、製品のコンセプトに合わせた化粧品容器の素材・形状・加飾などのアイデアを提供する化粧品容器メーカーです。内容物に最適な化粧品容器づくりを、企画段階から徹底してサポートいたします。


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