オリジナルコスメの作り方と注意点を紹介
近年では、肌質や肌トラブルをはじめとする個人の需要に応えられる製品が注目されています。そのため、コスメの製造・販売を専門とする企業でなくとも、オリジナルコスメを開発し、ヒットさせることは不可能ではありません。
本記事では、自社でオリジナルコスメを製造・販売する方法と、企画から宣伝までの工程をお伝えします。
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オリジナルコスメを作るには
オリジナルコスメを作る際は、自社で製造するか、化粧品OEMメーカーに製造を委託するか、というような選択肢があります。
自社ですべてのプロセスを実施するには、“化粧品製造業許可”と“化粧品製造販売業許可”を得なければなりません。化粧品OEMメーカーはいずれの免許も取得しているため、依頼すれば試作段階から製造までサポートしてもらえます。なかには容器も手配してくれる化粧品OEMメーカーも存在します。
自社に製造設備がない場合や、化粧品製造業許可・化粧品製造販売業許可を取得していない場合には、製造過程を化粧品OEMメーカーに委託するのがおすすめです。
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オリジナルコスメを作るプロセス
それでは、実際にオリジナルコスメを製造して宣伝するまでのプロセスを5つの工程に分けてご紹介します。
①コンセプト策定
はじめに、オリジナルコスメが提供する価値や、社会で果たす役割を言語化したコンセプトを策定します。
コンセプトを策定すれば、抽象的になりがちなオリジナルコスメの独自性や価値観を明確に伝えることが可能です。独自性のあるコンセプトを策定するコツは、現状把握を通じてターゲットやブランドの価値を明確化し、制作したブランドストーリーを短く要約することです。
自社製品ならではの魅力をコンセプトに盛り込んでターゲットの注目を集められれば、売上の向上を図れます。
②企画
コンセプトが完成したら、そこに合わせて機能や使い勝手、デザインなどを、ターゲットの目線に立って企画していきます。
独自性のある案を出すのはもちろんのこと、季節感のある打ち出しも検討する必要があります。さらに何色が流行っているのか、どのようなヘア・メイクが人気なのかといったトレンドを追い、旬の情報を押さえることも企画において外せないポイントです。
③開発
コンセプトと企画を固めれば、いよいよオリジナルコスメの開発に移ります。開発段階では、企画で提示した仕様のより詳細な部分を、工場の量産が実現できるレベルまで作り込み、仕様を確定していきます。
試作品を作成し、安全性や予算、アイデアの反映状況などをチェックするのもこの段階です。開発を進めるうちに、企画段階では気づかなかった問題点が発生することもあるため、試行錯誤を繰り返して理想のオリジナルコスメを完成させます。
④販売体制構築
オリジナルコスメができあがったら、消費者のもとへ届ける販売体制を構築します。せっかくオリジナルコスメを作っても、ターゲットが手に取らなければ、売上にはつながりません。
協力会社に卸したり小売店に置いてもらったりするほか、訪問販売やECサイトの立ち上げなど、ターゲットに合わせた販路の選択肢はさまざまです。既存ビジネスの流通網・顧客リストを活用するのも一つの手です。
⑤宣伝
最後に、コンセプトやターゲットに沿った宣伝方法を検討します。CMやWeb広告を出したり、自社のホームページやSNSを活用したりと、宣伝方法は実に多様です。
最近では、インフルエンサーに依頼する方法もあります。ただし、宣伝には一定のコストがかかるため、コストと効果のバランスを考えて、ブランドとターゲットに合った方法を駆使することが求められます。
なお、一般化粧品の宣伝で表現できる効果や効能は、薬機法によって定められている表現以外は使用できないほか、誇大広告にならないような注意が必要です。
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オリジナルコスメを作るときの注意点
競合の多いコスメ分野において成功を収めるには、自社ならではの魅力を打ち出していく必要があります。
そこでコンセプトに合った原料や成分、デザイン性の高い容器などを起用して他社と差別化を図ることが求められます。また、一時的なブームで終わらせないよう、化粧品の品質や安全性の高さにこだわるのも、長きにわたって愛されるオリジナルコスメを作る方法の一つです。
なお、初めてコスメを作る場合には、自社だけで製造・販売するのはハードルが高いため、化粧品OEMメーカーに依頼してプロの力を借りるのもおすすめです。
まとめ
この記事では、自社でオリジナルコスメを製造・販売する方法と、企画から宣伝までの工程について以下を解説しました。
- オリジナルコスメを作るには
- オリジナルコスメを作るプロセス
- オリジナルコスメを作るときの注意点
オリジナルコスメを作るには、自社で製造するか、化粧品OEMメーカーに製造を委託するか、というような選択肢があります。主なプロセスはコンセプト策定や企画、開発、販売体制構築、宣伝の5段階です。
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